旧軽銀座通りに3階建てホテル計画

説明会受け、任意団体が意見書提出

 旧軽井沢銀座通りの軽井沢ワタベウェディング跡地(元近藤長屋)に計画されているホテル建設の説明会が8月8日に開催された。資料によれば、地上3階、地下1階、高さ約13mの鉄筋コンクリート造で、部屋数70室、敷地内に駐車場35台を予定している。

 建設地には2021年6月までワタベウェディングが運営する婚礼施設「軽井沢クリークガーデン」があった。もともとは「近藤長屋」として1937年から2003年まで長きにわたり親しまれた歴史ある場所ということで、長野県のマスターアーキテクトの團紀彦さん(当時)が助言をし、敷地内に流れる小川や自然を生かして設計した。05年に軽井沢の良好な景観を保全育成する取り組みとして県知事から表彰を受けた。

 今回のホテル建設計画の図面によれば、クリークガーデンの建物は解体し、新たに建設する。建築主は東急不動産株式会社、設計は株式会社企画社、施行者は未定だが、9月から工事が開始される予定だ。近くにショー記念礼拝堂や芭蕉句碑などがあり文化的に重要な土地でもあることから、旧軽井沢の歴史と景観を守る会や軽井沢自然景観会議が公開質問状や申入れを提出している。9月13日に第2回目の説明会が行われるという。

 コロナ後の観光産業の回復を見越してか、軽井沢でもホテルの建設計画が増加している。「ふふ 軽井沢」(仮称)が23年秋にオープン予定の他、発地にコテージタイプ17棟からなるホテル「Rakuten STAY VILLA南軽井沢」(仮称)など、複数の宿泊施設が建設を計画している。

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「軽井沢クリークガーデン」の跡地に3階建てホテルの計画。

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