例年より目立つ修学旅行生 コロナ禍で行先や目的も変化
10月1日に緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が全て解除されたことを受け、軽井沢では今秋、例年以上に多くの修学旅行生の姿が見られた。軽井沢観光協会事務局によれば、夏ごろから修学旅行を目的としたパンフレットや資料の問い合わせが多くあったという。「夏は検討段階での相談だったが、実際に解除になってからパンフレットを送ってほしいということが急に増えた」と担当者。観光案内所でも県内外からの修学旅行生が多く訪れた。旧軽井沢ロータリーでジェラート店フルッティを経営する青木律子さんは「県内外から多くの修学旅行生が来店しました。自家農園の果物を使ったジェラートなので、長野県の農産物を知ってもらえたら嬉しい」。
公益財団法人日本修学旅行協会の調査によれば、2020年に実施された全国の中学校での修学旅行の行先で、長野県が京都、奈良、山梨に次いで4位に浮上した(2019年は16位)。重点を置いた活動として、歴史に続き、自然・環境学習が2位となっていることも、その理由の一つと推測される。またJTBの学校教育機関向けの記事では2021年の修学旅行はマイクロツーリズムが顕著に表れているとし、行先を近場に変更している学校が多いことが窺える。40年以上、軽井沢で観光業に従事している女性は「昔は修学旅行生の姿はよく見かけたので、懐かしい光景ですね」と語った。