旧スイス公使館に魅力プラス 園芸研究家らが庭園づくり
軽井沢町の委託を受け、園芸研究家で町在住の矢澤秀成さんと、ボランティア団体「軽井沢花と緑のマイスタークラブ」のメンバーが10月30、31日、旧スイス公使館の西側で新たにつくる庭園の植栽を行った。21人のメンバーは全員一年間、矢澤さんが講師の「軽井沢花と緑のマイスター講座」で土づくりや肥料、挿木など園芸の基本を学んだ一期生。
庭園全体のデザインや、花選びは矢澤さんが担当。車イス利用者も回れるよう、建物へつづく斜面にスロープもつくった。全国から取り寄せた60種のヤマアジサイ、40種のギボウシ、20種のキクなど約2500株の苗と、チューリップとムスカリの球根約1300個を、2日間で植えた。
来春から新たな観光スポットに
矢澤さんによると、春には球根類が咲き、6月には葉が茂って全体が緑に色づき、その後アジサイ、ユリ、秋にはキクと、季節ごとの花が楽しめる庭園になるという。矢澤さんは「在来種を使っているので、派手さはないが軽井沢らしいガーデンになる。観光客だけでなく、地元の方にも来てもらえると嬉しい」。クラブの代表を務める山岸征男さんは「文化施設と合わせたガーデンツーリズムで、観光客も新しい楽しみができる。良い状態を維持していくため、これからはメンテナンスも大事」と話した。
(矢澤さんのレクチャーをもとに、球根を植えるメンバー。10月30日は16人で作業した。)