県内初の院内感染か

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8月3日から、正面玄関にテントを張り、来院者全員に検温を実施している軽井沢病院。
 長野県は9月2日、町立国保軽井沢病院に入院中の患者2人が、新型コロナウイルスに感染したことを発表した。保健・疾病対策課の担当者は「県内初の院内感染が疑われる事例」と話した。



 感染したのは、軽井沢町の80代女性と東御市の60代男性。80代女性は、8月20日に感染が判明した東京都の女性(肺炎の疑いで入院)と同室で、20日に検査を実施し陰性だったが、28日に発熱。60代男性は、8月上旬から同病院に入院し28日に発熱。東京都の女性とは、同じ階の個室に入院していた。同病院は県を通じ「行動歴に申告漏れがあり、今回の感染に繋がったと考えている」とコメントを発表した。



 一部の町民からは「肺炎が疑われる東京都からの患者を、個室で対応できなかったのか」。「(院内で最初の感染者が出た)20日の時点で、院内の感染が懸念されることを公開すべきだったのでは」と、対応を疑問視する声もあがる。



 同病院は外来診療を当面の間、予約の患者のみに縮小。入院を伴う手術も、全て延期した。汚染の可能性のある病棟・外来診察室などは職員による消毒が完了し、消毒の専門業者を入れることも検討している。



 9月4日までに、入院患者や病院職員ら203人のPCR検査を実施し、すべて陰性だったことを確認。2週間後をめどに、再度検査を実施する必要があるため、通常運営に戻るのは9月中旬以降になる見込みだ。町内の感染者は計6例(9月4日現在)を確認している。

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