通常登校始まり、各施設も再開へ

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中軽井沢図書館の入館前に、入口で検温を受ける女の子。
 新型コロナウイルス感染拡大防止にともなう緊急事態宣言が5月25日、全都道府県で解除となった。4月11日から臨時休業していた軽井沢プリンスショッピングプラザは6月1日に営業を再開。5月よりは観光客の姿を見かけるようになったが、軽井澤銀座商店会会長できくわん舎の吉田博社長は「いつもの6月の20%ほど。軽井沢ファンのリピーターが、安心して来られるように早くなってほしい」と切実に話した。



 3月2日から休校に入った町立の小中学校は、5月7日からの分散登校(週2日程度)を経て、6月1日から通常登校に切り替わった。軽井沢中学3年の小林草太さんは「部活をできるありがたさを感じた。やっぱり嬉しい」。これまで席を向かい合わせにしていた給食の時間は、全員前を向いて無言で食べるように変わった。同3年の塚元萌さんは「今まで通りは難しいけど、今できることを精一杯やって、元の生活に早く戻ったらいいと思います」と話した。



 町内の公共施設の多くも6月1日から営業を再開。中軽井沢図書館は出入口を1階のみに制限。スタッフが入館者に検温を行い、「滞在は一時間以内に」と呼びかけていた。長野原町の別荘から訪れた男性は「再開を待っていた」と、6冊を借り帰っていった。



 GW前から開場を見合わせていた、軽井沢会テニスコートも6月1日、今季の利用をスタート。プレーできるコートを一つおきにし、プレー時間や人数を制限。シャワー室も使用禁止にした。同会テニス部委員の浅石佳克さんは「不安な人でも楽しく安全にプレーできるよう、現時点でできる限りの対策をした」。テニスは東京でプレーした3月以来という60代女性は、「散歩ではかけない汗。気持ちよかった」と充実した表情を見せた。



 4月29日から休館していた会員制リゾートホテル、東急ハーヴェストクラブ旧軽井沢は、5月16日に営業を再開。館内のレストラン「彩」の朝・夕のブッフェは休館前からの中止を続け、代わりに和・洋どちらか選べる定食メニューを提供。レストランの担当スタッフは「週末を中心に予約が少しずつ戻ってきている」。ブッフェは7月から再開予定だという。



 軽井沢町は、国の特別定額給付金に上乗せする形で、町民一人あたり2万円を支給する補正予算を6月会議に提出。6月5日の本会議で可決され、6月中に支給を始める方針だ。

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