外壁コンクリートの木目も再現 聖パウロ教会、3年計画で修繕
外壁のコンクリートに木目を再現した、聖パウロ教会。
1935年に献堂され築85年を向かえた聖パウロ教会。アントニン・レーモンド氏の設計として有名なこの教会の修繕工事が、2018年から3年計画で進められている。
1年目は、屋根の梁の追加、オルガンの鉄骨固定など雪や地震への対策、一部腐食が見られた柱の補強など7カ所を修理したが、2年目の19年12月には、屋根の千木風の部材の取替え、外壁の塗装、外壁の打ち放しコンクリートを固めるときについた型枠の木目を新たに再現するなど、献堂当時の姿に近づけた。素材本来の質感を生かす和風建築の伝統をとりいれながらも、キリスト教会らしい聖なる空間を感じさせるのがこの教会の特徴だ。「昭和初期の木造近代建築の教会として貴重な建物です。歴史を感じさせる部分を守りながら修繕するという所に、こだわりがあります」と、教会関係者で工学博士の谷村秀彦氏は話す。
1年目は、屋根の梁の追加、オルガンの鉄骨固定など雪や地震への対策、一部腐食が見られた柱の補強など7カ所を修理したが、2年目の19年12月には、屋根の千木風の部材の取替え、外壁の塗装、外壁の打ち放しコンクリートを固めるときについた型枠の木目を新たに再現するなど、献堂当時の姿に近づけた。素材本来の質感を生かす和風建築の伝統をとりいれながらも、キリスト教会らしい聖なる空間を感じさせるのがこの教会の特徴だ。「昭和初期の木造近代建築の教会として貴重な建物です。歴史を感じさせる部分を守りながら修繕するという所に、こだわりがあります」と、教会関係者で工学博士の谷村秀彦氏は話す。