軽井沢病院のステーション休止を受け、 民間2事業者、訪問看護を開始

1910_news_kango.JPG
ほっちのロッヂ建設予定地。
 町立軽井沢病院の訪問看護ステーションが5月から休止していることを受け、民間の2事業が町内に拠点を開設し、9月から訪問看護を始めている。



 御代田町で訪問看護ステーション「メディカル・サポート・チーム」を営む合同会社Y&Aは、軽井沢病院の訪問看護を利用していた約30人のうち、何人かを引き継いでケア。軽井沢出張所の責任者を務めるのは、軽井沢病院の訪問看護ステーションで管理者をしていた田之岡真由美さん。「利用者さんの中にはすぐ対応してほしい人もいるが、小諸、御代田からだと時間がかかる。困っている方に寄り添える看護を継続していきたい」と語る。



 福井市で在宅医療などを行う医療法人社団オレンジが2020年4月、発地で開業を目指す「ほっちのロッヂ」は、予定を早め訪問看護のみ9月から始動。看護士3人が、24時間体制で新生児、医療ケアが必要な子ども、末期ガン患者、難病の人らの暮らしを支えていく。


 同ロッヂ共同代表の一人で、福祉環境設計士の藤岡聡子さんは「医療、福祉の面でサポートするのはもちろん、相手の生活や暮らし、嗜好などを知って、その人らしさを引き出せるケアを心がけたい」と話している。



 軽井沢病院の訪問看護休止に対し町に質問書を提出していた、軽井沢女性会の小宮山洋子さんは、民間の訪問看護開始を受け、「大歓迎。個人だけでなく、暮らし全体を見守っていくという姿勢は素晴らしい。この町で新しいことを始めるのは大変だろうけど、応援していきたい」と話した。



TEL080-3864-8531(メディカル・サポート・チーム軽井沢サテライト)、TEL080-8992-9142(訪問看護ステーション ほっちのロッヂ)。

関連記事