駅舎記念館を駅として再利用

1709_news_sinanotetudou_280.jpg
 今年開業20周年を迎えるしなの鉄道が、「軽井沢駅『駅ナカ』プロジェクト」の第一弾で、町所有の旧軽井沢駅舎記念館を新たな駅として、10月27日にオープンすることを発表した。



 駅自体が目的地となるような「行ってみたくなる駅」をコンセプトに、家族3世代が過ごせる新たな駅を目指すという。



 プロジェクトのトータルデザインは、同社の観光列車「ろくもん」のデザインを手がけた水戸岡鋭治さんが務める。駅舎記念館に入って左に、現在3階改札口にある駅事務室を移転。正面に改札を設け、右の待合室(24席)を抜けた先に栗菓子販売の老舗桜井甘精堂(小布施町)のカフェ(34席)が出店。2階の貴賓室は「ろくもん」の一部利用者のラウンジとして使用する。



 改札の先はウッドデッキにし、1・2番線ホームに渡れるよう整備。家族連れが利用できる有料(大人・子どもとも入館券300円)の待合室「キッズクラブ(仮称)」を、長野県南部根羽村産のヒノキで建設。すべり台、積み木、本などを備え、ガラス張りの室内から電車を見られるようにする。



 ミニトレインが走るデッキ広場と3階改札口ゾーンは来年3月23日に開業する。

関連記事