高額の防護服購入は見送り

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軽井沢側から最も近い位置にある旧信越線トンネル。
 軽井沢町は、北朝鮮のミサイル発射などを想定し、有毒ガスに備えた防護服や防毒マスクなど30セット(費用160万円)の購入を検討していたが、町議会6月会議に補正予算案を提出しなかった。町民から「軽井沢町だけ特別に危ないのか」など否定的な意見があり、予算を査定していく過程で「総合的に判断した」という。

 一方で、有毒ガスなどには対応していないが、サーズ、エボラ熱などの感染や、多量の降灰などから身を守る、低額の密閉服やマスクなどのセットを、今年度の予算で発注した。計30セット(約10万円)を購入し、安全な場所に避難誘導する際、職員が着用する。

 また、弾道ミサイル発射など有事の避難場所として活用を検討している群馬県境碓氷峠の旧信越線トンネルについては5月10日、安中市と第一回目の会合(非公開)を開いた。トンネルは上り11カ所、下り18カ所あり、安中市が所有。安中市側からは「断る理由はない」との返事があり、前向きに検討する方向で協議を進めていく。

 トンネルは町の東側に位置することから、町は他地区でも避難場所に相応しい頑丈な施設の洗い出しを行うという。藤巻進町長は議会6月会議のあいさつで「この先、何が待っているかは誰にもわからない。自然災害に備えるのと同様、武力攻撃やテロに対しても備えるのが行政の務め」と考えを示した。

 これを聞いた町民からは「危機意識を持つという意味では良いと思うが、ミサイルに搭載されるものによっては、トンネル内に入ってくる場合もある」(60代女性)。「碓氷トンネルに辿り着くまでに間に合うのか」(50代男性)など疑問の声が聞かれた。

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