碓氷バイパスで15人が犠牲に
ガードレールをなぎ倒し転落したバス。(1月15日9時40分)
スキー客を乗せ東京から飯山市の斑尾高原を目指していたバスが1月15日1時55分頃、国道18号線碓氷バイパス入山峠付近で、対向車側のガードレールを突き破って約3m下に転落し、乗員2人を含む15人が脳挫傷などで死亡、乗客26人が重軽傷を負った。亡くなった乗客は全員が大学生。軽井沢署によると、管内の事故による死者は、前日14日まで756日間ゼロを継続中だった。
車体は天井部分が木にぶつかった衝撃で「く」の字の形にひしゃげ、窓ガラスは割れ、フロントガラスから飛び散ったと見られるものがバス前方に散乱していた。
事故当日、軽井沢署に運び込まれた男女の死亡確認にあたった軽井沢病院の中村二郎医師は「ご遺体は頭や首などを強く打ち、瞬間的な衝撃が体にかかったとみられる」と説明した。
車体は天井部分が木にぶつかった衝撃で「く」の字の形にひしゃげ、窓ガラスは割れ、フロントガラスから飛び散ったと見られるものがバス前方に散乱していた。
事故当日、軽井沢署に運び込まれた男女の死亡確認にあたった軽井沢病院の中村二郎医師は「ご遺体は頭や首などを強く打ち、瞬間的な衝撃が体にかかったとみられる」と説明した。
事故現場には献花台が置かれ連日、犠牲者を追悼する人が訪れた。18日、献花に訪れた町内の男性は「あとわずか走れば平らな場所。何とかならなかったのか」と悔やんだ。藤巻進軽井沢町長をはじめ、町議会の正副議長、町職員ら約10人は1月22日、献花に訪れた。町長は「多くの将来ある若い命が失われ本当に切なく思っている。亡くなられた皆さまのご冥福をお祈りしたい」と沈痛な面持ちで語った。
捜査本部のある軽井沢署は「乗員が亡くなっているため、原因究明は簡単ではない」と引き続き捜査を進めている。国土交通省は2月3日、同事故を受けた緊急対策として、全国の貸し切りバス業者に対し、乗客のシートベルト着用の徹底、経験不足の運転手の実技訓練実施を図るよう求めた。事故時の死亡率は、シートベルトを着用しない場合、締めた場合に比べ高速道路で約9倍、一般道路を含めると約14倍高まるというデータも示した。
捜査本部のある軽井沢署は「乗員が亡くなっているため、原因究明は簡単ではない」と引き続き捜査を進めている。国土交通省は2月3日、同事故を受けた緊急対策として、全国の貸し切りバス業者に対し、乗客のシートベルト着用の徹底、経験不足の運転手の実技訓練実施を図るよう求めた。事故時の死亡率は、シートベルトを着用しない場合、締めた場合に比べ高速道路で約9倍、一般道路を含めると約14倍高まるというデータも示した。