ある日のお昼のこと。
「今日のお昼はイタリアンにしよう」と思った編集E。
編集E
軽井沢新聞社編集部スタッフ。取材・リサーチと称して町内のレストランをはしごする食いしん坊。愛知県豊田市出身だが、実家の車がホンダ「オデッセイ」なのに負い目を感じている。
さてどのお店に行こうかなと軽井沢の地図を見たところ…。
「美味しいイタリアンが食べたい…!」
その一心で編集Eは町へ繰り出した。
解説
軽井沢とイタリアンの関係を探ろうと、編集Eは編集部一の古株、アラフォーのT先輩に聞き込みをすることにした。
[編集E]先輩、どうして軽井沢にはこんなにイタリアンレストランがあるんですか?
[T先輩]そうねぇ、軽井沢は明治時代に外国人が多く訪れて、西洋文化の影響を大きく受けたの。明治時代からすでに洋食が食べられていたのよ。
なるほど。
洋食文化が進んでいた軽井沢は、イタリアンブームの先駆けになることも多いの。
どういうことですか?
例えば、ピザ。50年前の軽井沢ではすでに人気になっていて、軽井沢で「初めてピザというものを食べた」なんて人も多いの。それからティラミス。日本でブームが起きたのはバブル期の1990年代だけど、軽井沢では1980年代、ある一軒のレストランでは人気定番デザートだったのよ。そういえば、バーニャカウダも80年代には食べていた記憶があるな。
バーニャカウダもですか!
小学生の頃から食べていたわ。昔から最先端のものが集まる場所だったから、全国的なブームになる前に軽井沢で流行るものも多かったのよ。